何故だったのか24
例えばカフェデルマーから眺める夕日は僕達をこんな気分にさせるだろうか?
金色の黄昏の中で皆、塗り固められてしまったかのようだ。
えも言われぬ、とろけそうでとろけない時間が続く。
我に返りつつあった僕はゴミを拾い始めた。少し経つと、我に返ったかゴミ拾いを手伝ってくれる人がちらほら。

片付けが捗ってきたころ、YやMとお別れするときがきた。この2人はわざわざ2日前の夜、仕事のあとで香港から飛んできた。2泊3日、48時間にも満たない時間中国に居て、そして去っていく。Yは何時かのパンガンto日食。上海で一緒に暮らした本物の好きもんだ。普通なら分かれ難いところだけど、お互いフットワークは軽い。そのうちすぐ会えるはず、そう思って別れた。
太陽は欠けて戻り、パーティは終わり、日食に向けて突き進んだ何かは折り返し地点を過ぎたのだ。

これでパーティは終わる・・・と思いきや、アフターの要求が出て、音を鳴らした。雨が降りそうだったので少しで切り上げたが、それでもアンコールの声が出る。続ける気は無いので音は流さない。雨がいつ振り出すかも解らない雲行きの下、突然来て座り込んでいるだけのヨーロピアンにサービスするほど、僕はサービス精神旺盛じゃない。何より自分自身が疲れていた。
ともかく終わりだ。雨はもう降り出していた。

電子機器や、借りたバッテリーなどどうしても必要なもの以外を放って、家路を急ぐ。まるで日食が終わるまで待っていたかのような雨。そんな雨の中、一人片付けて寝た。ゲストハウスの中は物音一つしない。部屋へ戻ると皆死んだように寝ていた。僕もとにかく寝よう。すぐに意識は落ちた。
2009.09.15 Tuesday 00:46 | think | - | - |
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