ヒトラー 〜最期の12日間〜
ヒトラーは間違いなく20世紀最大のカリスマである。
このヨーロッパを血塗れにした男が死ぬまでの12日間を題材にした映画を撮ったのは、「es」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。
「es」では人間の化けの皮を見事に引き剥がし、ホラー映画では表現できない真の恐怖と、見てはいけないものを覗くスリルを感じさせてくれた。
そんな人間がヒトラーを撮るのだから、どれほどのものが出来上がるのか。見る前から胸騒ぎがする。

戦後はじめてヒトラーを注視した映画 -ニューヨークタイムズ紙
ドイツは虐殺の歴史を取り繕い美化している -エルサレムポスト紙
忘れたい事実を映し出す偉業は誰もができることではない -シュピーゲル紙

などと新聞各誌は批評しているが、これを偉業と見るかヒトラーを美化した駄作と見るかは本人次第だろう。個人的にはヒトラーの「善の部分」がどう描かれるかが気になる所である。
見る人には、行われたことからヒトラーがどのような人物だったかをイメージするのではなく、どのような人物があの行為をしたのか、という視点から見て頂きたい。

(2005.07.15 追記)

ヒトラー 〜最期の12日間〜 オフィシャルサイト
2005.07.14 Thursday 07:33 | interest | - | - |
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